夕方の道を歩いていると、
小さな神社の前に出ました。
そこには赤い鳥居があり、
その下に一匹の黒猫が座っていました。
黒猫は逃げるでもなく、
こちらを見るでもなく、
ただ静かに鳥居の向こうを見つめていました。
まるで、
その先にあるものを知っているようでした。
鳥居の向こうには、
石畳の参道が続いていました。
夕日の光が少しだけ差し込み、
赤い鳥居も、黒猫の背中も、
やわらかく照らされていました。
黒猫というだけで、
どこか不思議な存在に見えることがあります。
ただそこにいるだけなのに、
何かの物語が始まりそうな気がするのです。
神社の鳥居も同じです。
普段の道の途中にあるのに、
そこをくぐると少しだけ空気が変わる。
日常の中にある、
小さな境目のような場所です。
黒猫はゆっくり立ち上がり、
鳥居の下をくぐっていきました。
細いしっぽを揺らしながら、
何も言わずに奥へ進んでいきます。
その後ろ姿を見ていると、
こちらも少しだけ、
鳥居の向こうをのぞいてみたくなりました。
特別なことが起きるわけではありません。
けれど、
何気ない夕方の景色の中に、
少しだけ不思議な時間が流れていました。
黒猫と鳥居。
それだけで、
なんでもない道が、
物語の入口のように見えてくるのです。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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よろしければ、
のぞいてみてください

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