2026年4月2日木曜日
ちびっこ龍の報告
今日は、あの「男の子の見た夢シリーズ」の続き。
小さな龍のお話。
冒険から帰ってきた、ちびっこ龍。
まだ少しだけ外の風の匂いをまとったまま、
ぱたぱたと羽を動かして家の中へ入っていきました。
「おとうちゃん!きいてきいて!」
待ちきれないように、
今日あった出来事を一生懸命に話し始めます。
エイリアンのような地底人がいたこと。
男の子が風の力を使ったこと。
ホログラムのようなAI美女のこと。
言葉は少しつたないけれど、
そのひとつひとつに、ちゃんと感動が詰まっていて、
ちびっこ龍はとても楽しそうに話していました。
おとうさん龍は、静かにうなずきながら、
その話を最後まで聞いていました。
そして——
ふと、気がつきます。
「……あれ?」
今日の話の中で、
ちびっこ龍は何かを成し遂げたわけでも、
何か特別なことをしたわけでもなかったことに。
ただ、見て、感じて、帰ってきただけ。
けれど、おとうさん龍は少しだけ笑って、
やさしくこう言いました。
「よく頑張ったな」
その言葉を聞いた瞬間、
ちびっこ龍の顔がぱっと明るくなります。
「うん!」
それだけで、
今日という一日が、ちゃんと意味のあるものになったような、
そんな嬉しさがあふれていました。
何かをした日だけが、特別じゃない。
ただ、外に出て、感じて、帰ってくる。
それだけでも、きっと立派な一歩。
そんなことを、
ちびっこ龍がそっと教えてくれた気がした一日でした。
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