今日は、あの「男の子の見た夢シリーズ」の続き。
小さな龍のお話。
冒険から帰ってきた、ちびっこ龍。
まだ少しだけ外の風の匂いをまとったまま、
ぱたぱたと羽を動かして家の中へ入っていきました。
「おとうちゃん!きいてきいて!」
待ちきれないように、
今日あった出来事を一生懸命に話し始めます。
エイリアンのような地底人がいたこと。
男の子が風の力を使ったこと。
ホログラムのようなAI美女のこと。
言葉は少しつたないけれど、
そのひとつひとつに、ちゃんと感動が詰まっていて、
ちびっこ龍はとても楽しそうに話していました。
おとうさん龍は、静かにうなずきながら、
その話を最後まで聞いていました。
そして——
ふと、気がつきます。
「……あれ?」
今日の話の中で、
ちびっこ龍は何かを成し遂げたわけでも、
何か特別なことをしたわけでもなかったことに。
ただ、見て、感じて、帰ってきただけ。
けれど、おとうさん龍は少しだけ笑って、
やさしくこう言いました。
「よく頑張ったな」
その言葉を聞いた瞬間、
ちびっこ龍の顔がぱっと明るくなります。
「うん!」
それだけで、
今日という一日が、ちゃんと意味のあるものになったような、
そんな嬉しさがあふれていました。
何かをした日だけが、特別じゃない。
ただ、外に出て、感じて、帰ってくる。
それだけでも、きっと立派な一歩。
そんなことを、
ちびっこ龍がそっと教えてくれた気がした一日でした。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
PR
よろしければ、
のぞいてみてください

0 件のコメント:
コメントを投稿