なぜ人は物語を必要とするのか。
一日の出来事を、ただの事実として並べることもできる。
朝起きて、歩いて、食べて、働いて、眠る。
それだけでも生きてはいける。
それでも私たちは、
そこに意味を探そうとする。
理由を求め、つながりを見つけ、
「これはこういう話だったのだ」とまとめたくなる。
物語とは、
ばらばらの出来事を一本の線にする力なのかもしれない。
昔の人々もそうだった。
たとえば『古事記』は、
国のはじまりを物語として語った。
ただの出来事ではなく、
「こうして世界は始まった」という形にした。
物語があると、
不安が少しだけ和らぐ。
終わりがあるとわかっていれば、
途中の苦しみも、どこかで耐えられる。
映画でも、小説でも、昔話でも、
主人公は迷い、傷つき、乗り越える。
その姿に、自分を重ねる。
物語を読むとき、
私たちは他人の人生を追体験している。
けれど本当は、
自分の人生を整理しているのかもしれない。
なぜ人は物語を必要とするのか。
それはきっと、
自分の人生もまた、
何かの物語であってほしいと願っているからだ。
意味のない出来事の連続ではなく、
どこかへ向かっている途中だと信じたい。
物語は、世界を説明するためのものではなく、
不安な心をそっと支えるための形なのかもしれない。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
PR
コータのAmazonページへ
よろしければ、
のぞいてみてください
0 件のコメント:
コメントを投稿