2026年3月2日月曜日

本に挟んだチョコが主役になった日

あの日、私は何を考えていたのか。
コーヒーとチョコと本を片手に、
「ちょっとだけ甘い時間を楽しもう」と思ったのだ。

チョコは無事、ページの間に滑り込んだ。
これで次に読むとき、甘いサプライズがあるはずだ、と。

しかし数時間後、ページをめくると事件は起きた。
チョコは溶け、ページとページの間で完全に主役になっていた。
手も本も茶色く染まり、香ばしい匂いだけが残る。

「あれ…これって食べていいのか?」
思わずチョコと本を交互に見比べる私。
ページの端には微妙に固まったチョコ、
でも文字の上には小さなシミ。

結局、読書は中断。
ページの掃除と、チョコの奪還作戦に取りかかる羽目になった。

それでも不思議なことに、読書後の本はいつもより愛おしかった。
チョコという名の主役が、日常の小さな冒険を作ってくれたのだ。

そして気づいた。
本を読むときは甘いものは要注意。
けれど、ちょっとしたハプニングも、
ページの間に小さな笑いをくれるのだ。

本に挟んだチョコは、
文字よりも先に、私の心に残った。
甘くて、少しドタバタで、でも確かに楽しい一日だった。

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