2026年3月22日日曜日

男の子が見た夢シリーズ ② 空を飛べた話


男の子は夢を見た。

それはいつもの夜、
気がつけば知らない場所に立っている、
そんな始まりだった。

空はやけに広くて、
どこまでも青くて、
少しだけ現実よりもきれいだった。

男の子はきがつきました。

「あー、これは夢だ」と。

不思議と怖さはなくて、
むしろ少しわくわくしていた。

せっかく夢なら、
なにかできないだろうかと考える。

そしてふと思った。

「空、飛べたらいいな」

男の子は、軽くジャンプしてみた。

すると、体がふわりと浮いた。

「あれ?」

もう一度、少し強く地面を蹴る。

今度は、もっと高く。

気がつけば、
足は地面から離れ、
そのまま落ちてこなかった。

男の子は空を飛べたのです。

風が顔にあたる。
少し冷たくて、でも気持ちいい。

下を見ると、
さっきまで立っていた場所が、
小さくなっていく。

怖さはなかった。
ただ、自由だった。

手を広げると、
どこへでも行けそうな気がした。

ビルの上を越えて、
雲の近くまで上がって、
まるで世界をひとりじめしたみたいだった。

「夢ってすごいな」

男の子は、そう思いながら、
しばらく空を飛び続けた。

そして目が覚めたとき、
少しだけ残っていた。

あの浮く感じと、
風の感触と、
自由だった気持ちが。

現実では飛べないけど、
あの夢の中では、確かに飛べた。

男の子は思った。

また、あの空を飛びたいなと。

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