なんだか今日は、現実が少しだけ重たい。
やることは山積み。
通知は鳴りっぱなし。
心も、ちょっと散らかり気味。
そんなとき、私は本を開く。
ページをめくる音は、小さなスイッチみたいだ。
カチッと切り替わる。
ここじゃないどこかへ。
たった数ページでもいい。
物語の中に入ると、
自分の悩みが少しだけ遠くなる。
完全には消えないけれど、
「まあ、あとで考えよ」と思える。
読書は派手な逃避じゃない。
海外旅行みたいに大げさじゃない。
でも確実に、
今いる場所から少し離れさせてくれる。
しかもコスパがいい。
カフェ一杯分くらいで、
別の人生を体験できる。
なんてお得なんだ。
ときどき、1ページで眠くなる夜もある。
逃避行どころか即帰宅。
でもそれはそれで、
ちゃんと休めている証拠だと思うことにしている。
本の中の誰かが迷っていると、
なぜか自分も少し強くなれる。
物語は、静かに背中を押してくる。
押しすぎないところがまたいい。
現実は明日も続く。
でも今夜だけは、
数十分の小さな旅に出る。
ページを閉じる頃には、
少しだけ呼吸が深くなっている。
読書は、小さな逃避行。
そしてだいたい、ちゃんと帰ってこられる。
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