2026年3月17日火曜日
男の子と龍神様
ある日、男の子はスマホを見ていて龍神様を祀ってある神社を見つけました。
男の子は思いました。
「この神社に行ってみたいな」
そう考えているうちに、神社に行ってみたくなり、
お姉ちゃんに頼んでみました
「この神社に行ってみたいから連れて行って」
男の子とお姉ちゃん家を出て、その神社へ向かいました。
その神社は少し変わった神社でした。
境内には、たくさんの風鈴が吊るされていたのです。
赤い紐の風鈴。
青い紐の風鈴。
透明なガラスの風鈴。
風が吹くたびに、チリン…チリン…とやさしい音が響きます。
男の子は、その風鈴の下をゆっくり歩きました。
まるで風鈴のトンネルを歩いているみたいでした。
その時でした。
突然、強い風がふっと吹きました。
チリン!チリン!チリン!
たくさんの風鈴が一斉に鳴り始めました。
静かだった神社が、風鈴の音でいっぱいになりました。
男の子は少し驚いて空を見上げました。
「今の風、すごかったね」
すると、隣にいたお姉ちゃんがやさしく言いました。
「知ってる?」
「神社で急に風が吹いた時はね、龍神様が来ているんだよ」
「龍神様が来てるの?」
男の子は目を丸くしました。
「そう。昔から言われているの」
「龍神様は風と一緒に来る神様なんだって」
男の子はもう一度空を見上げました。
青い空のどこかに、本当に龍がいるような気がしました。
チリン…
また一つ、風鈴が鳴りました。
その音は、まるで龍神様が通り過ぎた合図のようにも聞こえました。
帰り道、男の子は思いました。
本の中の不思議な世界は、遠い昔だけのものじゃないのかもしれない。
風が吹いた時。
風鈴が鳴った時。
そんな小さな瞬間に、神様はそっと近くに来ているのかもしれない。
男の子は、またあの風鈴の神社に行こうと思いました。
もしかしたら、今度は龍神様が来てくれるような気がしたからです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)

0 件のコメント:
コメントを投稿